待機児童ゼロを達成した横浜市

幼児と保育士

保育所に入所したくても入れない子ども達・待機児童が全国的に問題になっています。そんな中各自治体は、待機児童をゼロにするためにさまざまな施策を打ち出していますが待機児童ゼロにするのに四苦八苦しています。ところが、待機児童ワースト1と言われていた横浜市が待機児童をゼロにする快挙を達成しました。横浜市はどうやって待機児童をゼロにしたのでしょうか。

ゼロ達成への取り組み

神奈川県横浜市は2010年時点で待機児童数を1552人抱えており、全国1待機児童が多い自治体として不名誉な状態だったのです。しかし、ダイエーやBMWの経営のトップを歴任した民間出身の林文子市長の積極的な改革により、待機児童をゼロにしました。

他の自治体では認可保育所など施設の増加には力をいれていましたが、その要であるサービスを提供する保育士などのソフト面に力をいれていなかったのです。

そこで、林文子横浜市長は、保育所などのハードだけでなく、保育サービスを直接する保育士などサービス面の強化をしました。また、共働きをする両親のために、家族ごとの働き方にあった保育サービスを提案したのです。その結果2012年には待機児童ワースト1からベスト1へと横浜市は躍り出たのです。

横浜市独自の保育所とは

横浜市では子どもたちの学びの舎となる認可保育園の増加だけでなく、独自の基準で定めたものを増やしていきました。それが「横浜保育室」です。横浜保育室は認可保育園ではありません。しかし、横浜市が決定したオリジナルの手法で保育する環境、時間の基準が設けられた施設です。神奈川県の求人情報を探すと、保育室の求人もいくつか確認することができます。

横浜保育室では、保護者から特に預かっていてほしい0~2歳の児童を対象に保育をしています。横浜保健室が最初に開設された当時の受け入れ可能な児童数は1561名でしたが、着実に数を増やし、2013年の4月には、5257名も物児童を受け入れています。横浜保育室は、認可保育園に入園できなかった子どもたちの受皿となり、待機児童ゼロに貢献しているようです。

保育コンシェルジュの活用方法

待機児童に対して敏感な保護者は少なくないでしょう。子どもを預かってくれる場所がなければ安心して働けないからです。そこで横浜市では保育コンシェルジュを導入しています。
保護者のさまざまな疑問に対してどのような保育園がいいのかケースごとに認可保育園や横浜保健室、一時預かり所などを紹介します。
保育コンシェルジュは働きたい親の心強い味方です。横浜市で子育てをするならぜひ活用しましょう。